KNOWLEDGE ご葬儀の知識

「もしも」の時の9つ

①連絡したい方の連絡先はご存じですか?急な出来事で、最期に会わせてあげたい人に確実に連絡が行き届くよう、事前に連絡先を調べておきましょう。
②喪主をされるのはどなたですか?葬儀に関する最終決定権を持つのが喪主様です。喪主を決めるのにルールはありません。故人のご家族で相談し、喪主を決めますが、難しい場合は直方葬祭担当スタッフにお尋ねください。配偶者や血縁者がいない場合では友人や知人が務める場合もあります。
③お葬式の形態は決まっていますか?仏式をはじめ、神式やキリスト教、無宗教など、さまざまなご供養の形があり大切な部分になります。宗旨や宗派、寺院名は事前に調べておきましょう。宗教者とのお付き合いがない場合、ご紹介も可能です。また、一般葬や家族葬など形態に応じたメリットとデメリットを事前に把握しておくことで、もしもの時の安心に繋がります。このような点から当社では事前のご相談をおすすめしております。
④お墓の所在をご存じですか?お葬儀後も含めて、大切な方のおやすみ場所は事前に調べておきましょう。現代では、お墓以外にも供養の形はたくさんありますので、ご不安な際はスタッフにお尋ねください。
⑤お写真はありますか?もしもの時に1枚の写真を選択することは、非常に大変な作業です。直方葬祭では、定期的な撮影や事前のアルバム整理をおすすめしております。
※ご遺影用写真のみならず、お飾りするお写真などもご準備ください。
⑥印鑑の置き場所はわかりますか?死亡届の提出の際に、届け出を行う方の認印になります。シャチハタ不可ですのでご注意ください。最近では、印鑑も不要となるケースが増えてはきましたが、念のためご準備ください。
⑦本籍と現住所はご存じですか?お葬儀の際は、故人様と届出人の両方の本籍と現住所が必要となります。特に本籍は覚えづらいため、事前に調べておきましょう。
⑧病院(施設)の正確な情報はご存じですか?病院名や施設名、またその住所や電話番号を事前に調べておきましょう。
⑨搬送する場所は決まっていますか?代表例として、慣れ親しんだご自宅に一度お連れする場合と直方葬祭の式場に直接お連れする場合があります。安置場所へ向かう際、思い出の場所などに立ち寄ることも可能ですので、遠慮なくお伝えください。

遺族として

【忌服とは】
身内の死に際して身を慎むことです。本来、肉親や親戚の死に際し、一定期間自宅にこもって身を慎み、故人の霊に仕えることを指します。死を穢れとして忌み憚ったことから「忌」、喪にこもることを指して「服」といいます。「忌中」「喪中」は忌服の期間のことを指します。

【忌服期間にしてはいけないこと】
結婚式などのめでたい席に臨むことや、神社に参拝することなどを控えることが一般的です。喪中に年を越す場合は、しめ縄や門松、鏡餅などの飾り付けやおせち料理の振る舞い、年始の挨拶回りや年賀状なども控えることが一般的です。状況によってはやむを得ない場合もあります。そのような場合は、寺院に相談しましょう。

【喪中はがき】
喪中はがきは、死亡通知の1種です。喪中に新年を迎える場合、年賀状を出さないため、お相手が年賀状の準備を始める11月~12月初めに送ることが一般的です。出すのが遅くなってしまった場合は、松の内(1月7日)が明けてから寒中見舞いはがきを出しましょう。その際、誰の喪に服しているかは必ず書き入れましょう。

【近親者の死亡を後日知った場合】
遠方にいる近親者が死亡したことを後になって聞いた場合は、「聞き喪」といいます。その日から忌服期間を数えるようにしましょう。葬儀後に訃報を知った場合は、お悔やみの手紙や香典を送りましょう。遠方でない場合は、直接弔問に伺いますが、ご遺族の都合もあるので急な訪問は避けましょう。まずは、お電話などでお悔やみを伝えることがマナーとなります。

【忌明けにすること】
四十九日を明けることを「忌明け」といいます。神式の場合は五十日祭をこの日に当てます。キリスト教では、忌明けといったものはありません。このタイミングで、香典返しとともに忌明けの挨拶状を送ることが一般的です。なお、葬儀の際に神棚に貼った白紙(神棚封じ)も忌が明ければ取り外します。そして、それまでご遺骨とともに安置していた白木の仮位牌は、宗派にもよりますが、塗りの本位牌へと移し、仏壇へと納めます。

【日常でのご供養について】
まずは仏前では基本的に手を合わせる「合掌」になります。これまでの感謝の想いを合わせる両手に託し、それぞれの心で感謝を伝えます。形式は宗旨や宗派によって異なるため、まずは目を閉じ、自分自身の気持ちにこだわりましょう。

【基本的なご供養の仕方】
手に数珠や念珠をかけて、合掌、礼拝となります。各宗旨、宗派で定められた称名やお題目、真言を唱えます。可能な方はその後、お経を読みます。

【お供え物について】
お供えとは、本尊や故人に捧げる供養物のことをいいます。お供え物の基本は「香」「花」「灯明」「浄水」「飲食」の5つです。これを「五供」といいます。

【線香のあげ方】
線香の本数を何本にするか、一度は悩まれたことがあるのではないでしょうか。基本的に焼香の場合と同じように考えていただければよいでしょう。天台宗や真言宗は、仏・法・僧に捧げるという意味で焼香は3回です。ですから、同じように線香も3本です。浄土真宗では、線香を横に寝かせること(寝線香)がしきたりとなっています。

焼香について
宗派ご焼香の回数
浄土真宗本願寺派1回(押しいただかない)
真宗大谷派2回(押しいただかない)
真宗高田派3回(押しいただかない)
日蓮宗押しいただいて1回または3回
浄土宗押しいただいて1回~3回
真言宗押しいただいて3回
日蓮正宗押しいただいて3回
臨済宗押しいただいて1回
曹洞宗2回(1回目は額に押しいただく、2回目は押しいただかない)
天台宗回数は特に定めない

会葬者として

年を重ねるとともに増える葬儀参列の機会。ご遺族とともに故人を偲ぶために必要なマナーを知っておきましょう。

【服装について】
男性
黒の略礼服やグレー、ネイビーなどのスーツに白のワイシャツ。控えめな色のネクタイや靴下を着用します。可能な限りすべて黒で揃えましょう。

女性
黒、グレー、ネイビーのスーツやワンピース。装飾を控えたものを選びます。可能な限りすべて黒で揃えましょう。

子ども
制服がある場合は、それを着用します。白いシャツやブラウスに、黒、グレー、ネイビーのズボンやスカートを合わせましょう。

【式場でのマナー】
式場到着後、喪主やご遺族に「この度はご愁傷様でございました。心からお悔やみ申し上げます。」などお悔やみの言葉を述べます。香典を渡すときは「御霊前へお供えください」と一言添えましょう。すでにお通夜で香典を渡している場合は、受付にて記帳のみを済ませます。着席の際は、親族席と一般席に分けられているケースが多いため、該当する席へと進み、上席から順に詰めるようにしましょう。